子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

読書感想文の発表会

読み聞かせをしている女性のイラスト

 

最近、日本語レベルが1~6段階の十人弱の子を、一人で見ないといけない時間が多いです。文法のテキストを進めたいのは山々なのですが、レベルがここまでバラバラではとてもできないので、先日は、絵本の感想文を書き、最後に発表する活動をさせてみました。

まず、この数か月間に読み聞かせた本の中から、二十数冊並べました。好きな本を各自選ばせ、ワークシートを配り、

「本のどこが好き? 書きます」

と促しました。

 

読書感想文を書く男の子のイラスト

 

まだ語彙の少ない子には、「かわいい」「おもしろい」「たのしい」「びっくり」「すき」「ドキドキ」などの絵カードを見せ、「この本がすきです。」「くまがかわいいです。」「おもしろいです。」など、ごくごく簡単な文章を書いてもらいました。

意外な子が意外な本を選んだりして、ああ、そういうのが印象に残るんだ、とか、読み聞かせたときは反応なかったのに、とかこちらが驚かされることも多く、勉強させてもらいました。

「これ、もう一回読んで」と乞われたり、よほど気に入ったのか本の文章をすべてノートに書き写す子もいました。「この本も好きだから、もうひとつ書く」とワークシートを二枚欲しがる子も複数いました。

ダルいはずの読書感想文作成を、まさか二つしたがるなんて…。ワークシートが足りませんでした。もっとコピーしとけばよかったです。

まあ、楽しんでくれて良かったです。それもこれも、魅力的な絵本の数々のおかげだったと思います。

 

その時に並べた本や、その日にいた子達によって当然変わってくるでしょうが、『のでのでので』『大ピンチずかん』『しろくまちゃんのほっとけーき』あたりが、その日は人気が高かったので、備忘録として記しておきます。また、『絵本で教えるにほんご』の中で紹介されている、『こねてのばして』(ブロンズ新社)も好評でした。