子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

大ピンチずかん

『大ピンチずかん』 鈴木のりたけ (小学館) 2022

 

 

牛乳が机にこぼれた! どうする? ……すする!

S「ええ~!」

子供が日常でやってしまう、ちょっとした失敗やドジがたくさん描かれていて、子供がげらげら笑って喜びます。

また、絵があるので、「こぼれる」とか「すする」等、未習の単語もかなり分かってくれます。

T「氷が舌にくっついた! みんなは、こうなったことある?」

「舌」とか「くっつく」とか習ってなくても、絵を見て大いに共感してくれて、

S1「ある! いたい!」

T「どうする?」

S2「おちゃ、のむ!」

S3「水!」

T「そうだね。お茶とか水をかけると、取れるよね」

なんて、話も弾みます。

オチもいい具合で、読み聞かせが多少下手でも安心です。

T「はい、おしまい」

と、良い流れで授業を締めることができます。