子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

せかいの「おはよう」

『せかいの「おはよう」』 こがようこ 著/下田昌克 イラスト/岡本啓史 監修 (童心社) 2023

 

せかいの「おはよう」

 

互いに日本語能力に差がある子達を相手に、教師一人で授業をしないといけないときなど、便利です。

いろんな国の「おはよう」の言い方、子供の朝の過ごし方、学校への行き方など描かれています。

日本語学習を始めて間もない児童に読み聞かせるときは、本文全ては読まず、挿絵を見せながら、

「バスで学校に行きます」

「学校で朝ご飯を食べます」

「ご飯は手で食べます」

など、簡単な日本語で伝えます。

同席している日本語能力の高い児童も、興味を持ってくれ、見聞を広められる一冊です。

「あなたの国は? 手で食べます? おはようは?」

など教師から尋ねれば、会話も広がります。

教師が知らない言語の「おはよう」は、本に書かれているカタカナを読むより、翻訳サイトや翻訳機など使って音声を聞かせたほうが良さそうです。

 

「せかいのあいさつシリーズ」というシリーズものです。

他に、『せかいの「ありがとう」』・『せかいの「あそぼう」』もあり、これらもお勧めです。