子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

かげはどこ

『かげはどこ』 木坂涼 文/辻恵子 絵 (福音館書店) 2003

 

 

子供の詩のような素朴な文章です。

水の中に見える自分の影は「ゆらゆら」と揺れています。

階段を上るときのママの影は「かっくんかっくん」と曲がっています。

夕方になると僕の影は「びよーん」と伸びます。

オノマトペに慣れ親しむことができ、「走る」「(手を)振る」など、動詞の辞書形もさりげなく予習させることができます。

正直私のような感受性の鈍麻しまくった大人には、どこが面白いんだろうと思ってしまう本ですが(すみません。)、子どもの反応は上々です。