子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えていた日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

なにかがいる

『なにかがいる』 佐藤雅彦+ユーフラテス 作/山本晃士ロバート デザイン (福音館書店) 2009

 

 

「いる」「いない」という表現さえ教えれば、すぐ楽しめる本なので、ごく初期段階の子にも読み聞かせ可能です。

自然の中に、鳥や猫、虫などが紛れている写真が続きます。「なにかがいる」と子供に囁けば、子供が一生懸命探してくれます。

 

S1:「いない…」

S2:「いないだよ…」

T:「いる、いる」

といった会話らしいやり取りもできます。

 

「何かがいる! なに?」と繰り返し子供に尋ねることで、うまくすると、「なに=what」と察してくれるし、こちらが答え合わせの際に、「虫!」「鳥!」「カニ!」と強調して言うことで、生き物の単語も覚えてくれます。

 

また、「なに」という疑問文を授業で扱った際に、読み聞かせるのもありですね。