子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

レターセット

レターセット

 

 

番外編の、100円ショップグッズの紹介。

今回はどこの100円ショップでも大体入手可能な便箋です。

日本語の初級文法のテキストに、「〇〇に電話をかけます」「〇〇に手紙を書きます」という文型を教える単元があったので、余っていた便箋を3、4セット見せて、導入として、

「お手紙、書きましょう」

とやってみました。

可愛い便箋を見た途端、子供らは喜んでくれ、すぐに友達に手紙を書いてくれました。「Aさんへ いつも いっしょに かえってくれて ありがとう。 Bより」などと、短い文を書いて、これまた可愛い封筒に入れて、さらにおまけに付属の可愛いシールを貼って、ご満悦のところに、

「じゃあ、このプリントやろうねー」

と文法の練習プリントを出しました。

「〇〇さんは ××さんに でんわを かけます。」

「△△さんは □□さんに てがみを かきます。」

といった文をいくつか書くものです。

スムーズに取り掛かってくれ、あっという間に45分の授業が終わりました。

こういうところは、子供はちょろくていいですね。教師がのっけから「さあ勉強やろう」モードだと、やる気を起こさなかったり、文型の意味がわからないとぼやく子もいますが、可愛い便箋を持ち出せば、簡単に理解してくれ、かつテンションも上げてくれます。

「AさんはBさんに、BさんはCさんに、CさんはAさんに、お手紙書きましょう」

というような、習う文型よりも複雑な言い方をしてしまったのですが、普通に理解し、

A「わたし、これ!」

B「わたしもこれ!」

C「わたし、これよー!」

と飛びついていました。