子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

りぼんちょうだい

「りぼん ちょうだい」 かんざわとしこ 文/ましませつこ 絵 (こぐま社) 2022

 

 

女の子が大人に、「ちょうだい」と言って、リボンをもらいます。すると、いろんな動物が出てきて、女の子に「ちょうだい」「ちょうだい」と言い、女の子がリボンを分けてやり、結んであげるお話です。

内容としては単純で、低学年女子ぐらいしか喜ばないかもしれません。日本語学習の面から見ても、「ちょうだい」とか「おそろい」とか、せいぜい動物の名前ぐらいしか学べるものがありませんが、「ちょうだい」は、日本の幼稚園や小学校に通っていても、意外に自然に覚える機会が少ない言葉なので、日本語学習1年~1か月ぐらいの、結構幅広い子供たちに読み聞かせ可能です。

短いお話なので、授業の初め、子供がまだ全員集まっていないときなど、待ってくれている子達に読んでやったりするのもいいかと思います。