『くろねこさん しろねこさん』 得田之久 文/和歌山静子 絵 (童心社) 2014
日本語学習を始めて、主な色や動物の名称を覚えてもらったら、すぐに読み聞かせ可能な本です。
表紙の絵を指しながら、「ねこ」「くろ」「しろ」「くろねこ」「しろねこ」などと言えば、「くろねこ」がblack cat、「しろねこ」がwhite catであることを、子供もすぐ分かってくれます。
黒猫と白猫がお出かけして、他の猫たちに紛れたり、土ぼこりをかぶったりするので、
「くろねこさん、どこ? しろねこさん、どこ?」
と聞くと、子供が絵を指してくれます。
まだ日本語を習いたての子でも、「どこ?」という言葉の意味を自然に理解できるので、ページをめくりながら、
T「どこ?」
S「ここ!」
という会話を繰り返し練習できます。
また後日、日本語のテキストで「どこ」という疑問詞が出てきた際に、この本を授業の導入や締めとして使うこともできますね。