子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

ハンダのびっくりプレゼント

「ハンダのびっくりプレゼント」 アイリーン・ブラウン 作・絵 福本友美子 訳 (光村教育出版) 2006

 

 

表紙の裏の見返しには、たくさんの果物の絵が並んでいます。

それを指しながら読んでやり、復唱を促すと、日本語の音に慣れ親しませることができます。

主人公ハンダの頭上の籠の中の果物を動物たちが狙って、一つひとつ取っていって、あれあれ、どうなっちゃうの? とどきどきするストーリーですが、もちろん最後は素敵な結末です。

主な動物の名前をすでに子供が習得済みなら、

T「これは?」

S「ぞう」

T「そう。象が取ります。象がマンゴーを取ります。これは?」

S「きりん」

T「そう。きりんが取ります。これ、何?」

S「ぱいなっぷる」

T「そう。きりんがパイナップルを取ります」

といったやりとりを、まだ日本語学習が間もない子供としながらストーリーを追うことができます。

本を読む前に、1から10までの数の数え方も教えておけば、ハンダの籠の残りの果物の数を一緒に数えたりして、数え方の復習も自然にできます。

 

※画像は上記のものしか見つかりませんでした。新品の入手は難しく、中古でも値が張るようですね。ご注意ください。近傍の図書館で借りたいという方も、ご参考にどうぞ。