子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

しましまかしてください

『しましまかしてください』 林なつこ 作・絵 (教育画劇) 2016

 

 

シマウマと友達になりたいゾウさんが、ハチやトラや、はては虹にまで、「しましま(模様)、かしてください」とお願いするお話です。

先日、読み聞かせましたが、学習1か月の子(S1さん)と、1年以上の子(S2さん)が同席していたので、事前にS1さんに確認しました。

T「S1さんの消しゴムがありません。S2さんはあります。S1さん、どうします?」

S1「S2さん、けしゴム、かして」

S2「かしてください、だよ」

T「あ、それもいいね。でも、丁寧に言うときだね。先生に言う時とかね。お友達には『貸して』でいいですよ。『消しゴム、貸して』」

S1「けしゴム、かして」

T「そうそう」

読み聞かせは、S2さんもいるので、易しい日本語に直さず、本書に書かれた文章をほとんどそのまま読みました。

S1さんも、ストーリーは大体分かってくれたようでしたが、本来は学習を始めて2か月ぐらいしてから、読んであげた方がいいかもしれません。