子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えていた日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

あかちゃん

『あかちゃん』 五味太郎 (絵本館) 1980

 

 

昔を懐かしむ表現、「~したものだ」が繰り返されます。

あまり子供が日常で使う表現ではありませんが、中級の文法テキストなどには登場しますし、日本で生活していくためには当然理解しておく必要がある中級レベルの文法です。

本書では、主人公の「ぼく」が、赤ん坊だった頃を回顧し、「よく泣いたものだ」「よく寝たものだ」「よく……」と続くので、この本を読んだ子供たちは、自分の赤ん坊の頃にも思いを馳せるでしょう。

 

★出てくる主な文法

「~たものだ」(感慨・回想)