子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

言葉図鑑 9 しっぽのことば

『言葉図鑑 9 しっぽのことば』

 

 

先日、言葉図鑑シリーズから7巻をこのブログで取り上げましたが、9巻も便利なのでご紹介。

 

サーカスの団員や動物、観客の様子が可愛らしく、ユーモラスに描かれている本です。絵を楽しみながら、多様な文型が学べます。

例えば、「…れる …られる」のページには、大玉の上で落とされそうな団員と、大玉の下で落とそうとする団員が描かれています。

またその近くには、スティルト(西洋竹馬)に乗って倒れそうな団員と、彼を倒そうとする団員がいます。

また、馬に乗った団員や、観客の帽子を取った猿なども描かれています。

指しながら、「落とす・落とされる」「倒す・倒される」「乗る・乗られる」「取る・取られる」など子供に言ってあげると、子供も分かりやすいようで、すぐ頷いてくれます。

同様に、「…たい」のページ、「…せる させる」のページ、「…ない」のページなど、多様な「しっぽのことば(助動詞)」が描かれていて、一冊あれば、多くの単元で使え、非常に使い勝手がよいです。