子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

てんてんきょうだい

『てんてんきょうだい』 田口慶太 著/田口麻由 絵 (ポプラ社) 2023

 

 

どんな言葉にも“てんてん(濁点)”を付けたがる、てんてん兄弟のお話です。

まずは「か(蚊)」です。

「か」に“てんてん”を付けたら、「が(蛾)」ですね。

同じ調子で、「はね(羽)」は「バネ」、「おうし(牡牛)」は「おうじ(王子)」へと変わります。

蚊や蛾など、絵は添えてあるので、まだ三か月ぐらいの初期学習の子にも説明は要りません。

てんてん兄弟の言葉遣いは、やたら濁点の付いた不正確なものです。それでは初期の子には分かりづらいんじゃないかと思うかもしれませんが、勢いで読んで大丈夫です。だみ声で読むと、更にげらげら笑ってくれます。