子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

ばしん! ばん! どかん!

『ばしん! ばん! どかん!』 ピーター・スピア 作・絵/渡辺茂男 訳 (童話館出版) 2004

 

 

ストーリーはありません。

表紙の音楽隊の行進をはじめ、やかんの音、風船の音、手を叩く音、ラッパの音、銃の音、竜巻の音、木の折れる音、数多くの多様なオノマトペが登場します。すべてひらがなです。

「ぴいいいいいっ」という笛の音や、「どすん!」という物が落ちる音、「ぼおおおおおおおおお」という霧笛の音など、なるべく実際の音に近づけて、いろいろ声の調子を変えて読むと、子供にも伝わりやすく、喜ばれます。

自分でも言ってみたくなるのか、こちらが読む前に、子供達が率先して書かれているひらがなを読もうとしてくれます。彼らが、こういう表現もありなのかと気付いてくれ、作文や会話でもどんどん使ってくれると幸いです。