子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えている日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

だれかがいます

『だれかがいます』 五味太郎 作・絵 (偕成社) 2001

 

 

緑の木の中に、目玉があります。

「だれかがいます」

誰の目玉? 

ページをめくると、木から緑の鳥が飛び立ち、

「とりがいました」

と分かります。

今度は青い海の中に目玉があります。

「だれかがいます」

次のページで、海から魚が跳びはね、

「さかながいました」

と分かります。

 

「います」「あります」を授業で教えたときや、過去形を教えたときなどに、読んであげています。

ただ、「誰?」という疑問詞は通常、動物に向けては使いませんので、日本語初級の子供には、絵本の文章通り「だれかが…」と読むより、「何かがいます。何?」と変えて読んだほうが良いかと思います。