子どもの日本語教育におすすめの絵本を紹介するブログ

外国人散在地域で外国人児童に日本語を教えていた日本語教師です。私の備忘録も兼ねていますが、プロアマ問わず同じ活動をされている方と情報交換もできたらと思います。

ぶた いろいろなきもち

『ぶた いろいろなきもち』 ユリア・ヴォリ 作・絵/迫村裕子 訳 (文溪堂) 2006

 

 

『絵本で教えるにほんご』の中で、同シリーズの別の本も紹介されていますが、こちらもお勧めです。

「たのしい」「かなしい」「こわい」などの感情にまつわる語彙や、動詞のて形や辞書形を習った子なら、充分分かる内容です。

ですが、以前、学習2~4か月の子数人を相手に読み聞かせた際は、ちょっと失敗してしまいました。

2か月の子には、少々難しい単語がいくつか登場するため、私はそのたびに「ほら、これだよ」と授業で使った単語カードを示して、彼らが意味を再確認できるようにやったのですが、なんだか読み終わったときにはドッチラケの雰囲気が流れていました。

私がぷつぷつ読み聞かせを止めて、単語カードを掲げて読んだため、絵本の世界に入り込めなかったようでした。

場合によるかもしれませんが、絵本の中で多少、子供が分からない語が出てきても、なるべく一気に読み通す方が良さそうだなと反省した一件でした。

 

※表紙画像のリンク先は中古本のようです。ご注意ください。